歯が小さい。歯並びも気になる。
前歯のすきっ歯と、隣の小さい歯に悩んでいた方が、矯正治療をベースに、必要な部分だけセラミックで補う治療を選択しました。
目次
前歯の隙間を治したいという思いから矯正相談へ
ずっと歯並びにコンプレックスがありました。中でも気になっていたのは、前歯の隙間と、その横の歯が小さいことです。
笑ったときに隙間が目立つのが嫌で、自然に笑えないことも多く、写真を撮るときは無意識に口元を隠していました。
周りから指摘されたことはほとんどありません。でも、自分の中ではずっと引っかかっている悩みでした。
「前歯の隙間さえ閉じれば変われるかもしれない」
そう思い、思い切って矯正相談に行くことを決めました。
矯正だけでは解決できない可能性があると知る
カウンセリングでは、まず自分の歯の状態を詳しく教えてもらいました。
前歯の隙間は、矯正で閉じることができるとのことでした。
ただ、問題はその隣の歯でした。
「矮小歯」と呼ばれる小さい歯で、通常よりも幅が足りないため、隙間を完全になくすことは難しいと言われました。
つまり、真ん中は閉じても、左右にスペースが残る可能性があるということでした。
今まで矯正だけで解決できると思っていた自分にとっては、少し予想外の話でした。
セラミックですべて整える方法も考えた
説明を聞いたあと、どうしても気になっていた私は、こう聞きました。
「セラミックで全部きれいにすることはできませんか?」
正直、多少歯を削ってでも、見た目が一気に整うなら、その方がいいのではないかと思っていました。
ずっとコンプレックスだった部分だからこそ、「確実にきれいになる方法」を選びたい気持ちが強かったのです。
すぐに理想の見た目に近づけるなら……。そう考えるのは自然なことだと思いました。
「歯を守る」という視点で治療方法を考える
そのときに言われた言葉が、とても印象に残っています。
「もちろんセラミックで全体を整えることもできます。ただ、歯を削る量はしっかり考えた方がいいです」
さらに、
「将来的な負担も考えると、まずは矯正で歯を理想的な位置に動かして、必要最小限だけ削る形でセラミックを使う方が、長く見て良い結果になると思います」
と提案されました。
見た目を優先していた自分にとって、「歯を守る」という視点は新鮮でした。
ただ綺麗にするだけではなく、その先のことまで考えた選択肢です。
すぐに決めることはできませんでしたが、この言葉が頭から離れませんでした。
時間がかかっても自然な形で整えたい
その日から、自分なりにいろいろ考えるようになりました。
確かにセラミックで一気に整えれば、見た目はすぐに理想に近づくかもしれません。
でも、そのために健康な歯を多く削ることになるとしたら、それは本当に自分にとって良い選択なのかと悩みました。
これから先もずっと使っていく自分の歯。見た目だけでなく、噛みやすさや負担の少なさも大切にしたいと思うようになりました。
時間はかかっても、できるだけ自然な形で整えたい。
そう考えるようになり、最初の提案とは少しずつ気持ちが変わっていきました。
矯正治療をベースに必要な部分だけセラミックで補う
最終的に私が選んだのは、矯正治療をベースにした方法でした。
まずは歯並びと噛み合わせをしっかり整えて、歯を理想的な位置に動かします。
その上で、どうしても足りない部分だけをセラミックで補うという方法です。
初診時 → 矯正治療後 → 治療終了後



すべてをセラミックにするのではなく、「必要なところだけ」という考え方にとても納得できました。
自分の歯を活かしながら、見た目も整える。
そのバランスを大切にした治療計画に、「これなら安心して任せられる」と思えたのを覚えています。
治療を進める中で感じた変化
治療が始まってからは、少しずつ歯が動いていくのを実感できるようになりました。
最初は不安もありましたが、事前にしっかり説明を受けていたことで、「今はこの段階なんだ」と落ち着いて受け止めることができました。
初診時噛み合わせ → 治療後噛み合わせ


見た目だけでなく、噛み合わせも整っていく感覚があり、ただ綺麗にするだけの治療ではないことを実感しました。
時間はかかりますが、その分、自分の歯がちゃんと良い方向に変わっていく安心感がありました。
焦らず進めることが大切なんだと感じるようになりました。
仕上がりは「すごく自然」
仕上がりを見たときの印象は、「すごく自然」という一言でした。
before → after


いかにも作った歯という感じではなく、自分の歯として違和感がない見た目でした。
気になっていた隙間もなくなり、全体のバランスも整っていました。
鏡を見るたびに感じていたコンプレックスがなくなり、自然に笑えるようになったことが何より嬉しかったです。
ただ見た目を変えただけではなく、自分に合った方法で整えたからこそ、この満足感につながったのだと思います。
自分の歯を大切にしながら整えるという選択
最初は「前歯の隙間を治したい」という気持ちだけでした。
でも実際には、歯の大きさや位置、噛み合わせなど、いろんなことが関係していると知りました。
もしあのとき、見た目だけでセラミックを選んでいたら、今とは違う結果になっていたかもしれません。
だからこそ今は、「自分の歯を大切にしながら整える」という選択ができてよかったと感じています。
同じように悩んでいる方には、ひとつの方法だけでなく、自分に合った選択肢を知ってから決めてほしいと思います。
長崎大学歯学部卒業後、複数の医療法人でインプラント専門医・統括院長を歴任。インプラントを本格的に学ぶため月1回、始発から終電まで福岡へ通い続けた経験を持つ。矯正治療は専門医との連携のもと習得。2026年、川西みらい歯科・矯正歯科を開院。