数年前、私は別の歯科医院でインプラント治療を受けていました。

最初は順調だったので、このまま長く使えると思っていました。

折れたインプラントと、次々に揺れ始めた歯

ところがある日、奥歯のインプラントに違和感を感じて受診すると、先生から予想もしなかった言葉を告げられました。

「インプラントが骨の中で折れています。」

しかも、骨の奥深くで折れているため、簡単には取り除けないとのことでした。無理に触るよりも、経過を見るしかないと言われ、応急処置だけをして様子を見ることになりました。

その時は、「これ以上悪くならなければいい」と思うしかありませんでした。

ところが、その後、状況は一気に変わります。

今まで頑張ってくれていた自分の歯が、次々とグラグラし始めたのです。

食事をするたびに歯が揺れる。思うように噛めない。

「この歯も、もうダメかもしれない。」

毎日、そんな不安を抱えながら過ごしていました。

全部抜けてしまったらどうしよう。もう一度、しっかり噛めるようになる方法はあるのだろうか。

そう思い、再び歯科医院へ相談に行きました。

「インプラントはできません」と言われて

そこで相談したのは、もう一度インプラント治療ができないかということでした。

しかし、返ってきた答えは、

「前歯は難しいですね。」
「インプラントはできません。」

という言葉でした。

頭が真っ白になりました。

70歳だから仕方ないのか。
もう入れ歯しか方法はないのか。

そう思うと、本当に落ち込みました。

この先、好きなものを思い切り噛んで食べることも難しいのかな……。

そんな思いを抱えながら、毎日を過ごしていました。

諦めきれずに見つけた岩佐先生

それでも諦めきれず、家で何日もインターネットを見続けました。

「本当に方法はないのかな。」

そんな時に見つけたのが、岩佐先生でした。

症例写真を何度も見ました。

他院で難しいと言われた方の治療も、たくさん掲載されていました。

最後の望みだと思い、予約しました。

正直、診察の日まで不安でいっぱいでした。

また断られたらどうしよう……。

そんな気持ちで医院へ向かいました。

「できますよ。」その言葉で見えた希望

診察が終わったあと、先生が言ってくれた言葉を今でも覚えています。

「できますよ。」

その一言で、肩の力が抜けました。

もちろん、簡単な治療ではありません。

  • 年齢のこと
  • 骨の状態
  • 折れたインプラント

すべてを考えた上で、一番負担が少なく、安全に進められる方法を提案してくれました。

ようやく希望が見えた瞬間でした。

残せるインプラントは残し、負担を抑えた治療

まずは、骨の中で折れてしまったインプラントを丁寧に除去しました。

そして、70歳という年齢も考え、身体への負担や治療期間をできるだけ少なくできるよう、治療計画を立ててもらいました。

上下を2回の手術に分けて、インプラントを埋入しました。

さらに、以前入れたインプラントの中には、今でも問題なく使えるものがありました。

そこは無理に外さず、そのまま活かして、被せ物だけを新しく作る方法を選択しました。

身体への負担を減らすことも考えてくれました。

家族と一緒に迎えた治療の完成

治療期間中は、娘も何度も一緒に来てくれました。

「もう少し白い方がいいかな。」
「お父さんにはこの色が自然かな。」

色合わせも一緒に相談してくれました。

先生も納得するまで何度も調整してくださり、私自身だけでなく、家族も安心して治療を見守ることができました。

家族みんなで、完成を楽しみに待っていました。

完成した歯を鏡で見た瞬間、思わず笑ってしまいました。

しっかり噛める。
見た目も自然。

人前でも、口元を気にしなくなりました。

何より、「もう治せない」と思っていた自分が、ここまで回復できたことが本当に嬉しかったです。

「年齢で諦めなくてよかった。」

心からそう思いました。

「もう無理」と言われても、可能性を考える

「もう無理です。」

そう言われても、本当に方法がないとは限りません。

難しい症例ほど、治療方法は一つではありません。

もちろん、すべての方が同じ治療を受けられるわけではありませんが、診査・診断を行うことで、選択肢が見つかることもあります。

今回も、残せるインプラントは残し、負担を減らしながら治療を進めることで、しっかり噛める口元を取り戻すことができました。

「他院で断られた」
「もう治療は無理と言われた」

そんな方も、一度ご相談ください。

一緒に可能性を考えさせていただきます。

監修者情報
院長 岩佐健吾
岩佐 健吾(いわさ けんご)

長崎大学歯学部卒業後、複数の医療法人でインプラント専門医・統括院長を歴任。インプラントを本格的に学ぶため月1回、始発から終電まで福岡へ通い続けた経験を持つ。矯正治療は専門医との連携のもと習得。2026年、川西みらい歯科・矯正歯科を開院。